極上のスイートコーンを食べるには、自分で作るのが一番!
今回は一品種のみにしぼって、
栽培期間中、農薬を使わない方法を紹介していきたいと思います。
農薬を使わないことで虫の捕獲に手間がかかるので、
できれば自宅の敷地内、
あるいは管理しやすい場所で作りましょう。
種まき
虫の大発生前に収穫できるよう、早めに播種します。
温暖な地域なら2月から3月にかけてセルトレイに一粒ずつ播種し、
簡易なビニールハウスで育苗します。
育苗が難しい場合は苗を購入することで、
育苗の手間が省けます。
畑の準備
苗の植え付け2週間以上前に、
苦土石灰を1平方メートル当たり70g撒いて耕うんします。
苗の植え付け1週間前には、保温と草除けためにマルチを張ります。
マルチは幅90㎝のものを用い、
受粉しやすくするため列間を80㎝の2条植えとし、
株間は30㎝にし、苗を植えられる程度の穴開けます。
堆肥とトウモロコシ用肥料30~50gを苗用の穴の下に入れ、
肥料が直接苗に触れないように上に土をかぶせておきます。
植え付け
苗の草丈が15㎝ほどになったら畑に植え付けます。
遅霜が心配の場合は、苗を寒さから守るために
深めに植えます。
早めの収穫を目指すなら、
保温のためにトンネルで覆いましょう。
追肥
草丈50㎝ほどで1回目、雄穂が出る頃2回目の追肥を1株につき50g程度施肥します。
即効性のある液肥が効果的です。
水切れには注意しましょう。
人工授粉
株が少ないときは(10株以下の時)、
雄穂を取って絹糸に直接花粉をつけるようにしましょう。
害虫対策
トウモロコシにはアワノメイガ、ヨトウムシ、アブラムシが付きやすく、
特にアワノメイガは雄穂に誘引されて産卵し、
幼虫が実を食害します。
それを防ぐために、
絹糸が色づき始めたら雄穂を切り落としましょう。
気温が上がるにつれて食害が増え続けるので、
虫を見つけ次第取り除くことが必要になってきます。
摘果
実入りをよくさせるため
1つの株に1つの実だけを残し、
後はヤングコーンとして摘果します。
収穫
絹糸が出てから22~24日頃が収穫の目安です。
絹糸が茶色に色づいたら実の先端をさわってみて、
粒が感じられれば収穫適期となります。
実を下に向けると簡単にとれます。
とり遅れると粒が硬くなり、甘みも落ちるので
収穫適期を逃さないようにしましょう。
まとめ
スイートコーンの栽培は特に虫との闘いになってきます。
多少虫食いでも新鮮な状態で収穫できれば、
本来の風味を楽しむことができるはずです。
是非早起きして
スイートコーンの甘みが最大限になる
日の出直前に収穫してみてください。